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POSTED | 2025.03.24

軽井沢 鹿工房さん

地元の生産者の情熱が詰まった特別な食材
長野の豊かな自然に育まれた食材をふんだんに使用した、特別なコース料理を楽しめる「SDGsプラン」がいよいよ始まりました!
このプランでは、ワンちゃん用に鹿肉を使ったスペシャルメニュー&鹿肉ジャーキーもご用意しています。
今回は、鹿肉をご提供くださる「軽井沢 鹿工房」代表の菊地哲也さんと、スタッフの竹中悠さんに 、その想いを伺ってきました。

 

命の循環—鹿の廃棄ゼロを理念に掲げた挑戦
今回、鹿肉を提供してくださるのは、地元で狩猟と加工を行う「軽井沢 鹿工房」さん。彼らの事業の始まりは、ある気づきからでした。
「もともと役場と連携しながら有害駆除として鹿を捕獲していましたが、そのほとんどが廃棄されていたんです。その光景を見ていた子どもが、ある日『鹿さんポイ』と言うようになり、教育上も良くないと感じました。私は代々狩猟を行ってきた家系ですが、『自分たちが食べる分だけ獲る』という猟師の教えに反しているとも思い、命を無駄にしないための活用方法を模索することにしました。」(代表 菊地哲也さん)

こうして生まれた「軽井沢 鹿工房」では、単なる駆除ではなく、鹿の命を大切にしながらその恵みを最大限に活かすことを理念としています。

 

生態系を守るための狩猟
現在、日本各地で鹿の個体数増加が問題となっています。軽井沢でも、鹿が増えすぎたことで山の草木が食べ尽くされ、森林の生態系が変化しています。特に、鹿が下草を食べてしまうことで、そこに生息していた野鳥が減少するという影響も出ています。
「私はもともと野鳥が大好きで、大学でも野鳥の研究をしていたのですが、鹿の増加によって環境が変わり、鳥たちの住処が減ってしまう現状を目の当たりにしました。自然のバランスを取り戻すためにも、鹿の適切な管理捕獲が必要だと考えています。」(竹中さん)

もともとは動物園で働き、鹿を飼育する側だったという竹中さん。「飼育する側」から「狩猟する側」へ転身する決め手は、代表の菊地さんの「命の循環」「廃棄ゼロ」への熱意に強く賛同したことだったと言います。

 

安心・安全な鹿肉をお届け
「鹿工房」では、狩猟方法にもこだわりがあります。狩猟というと銃を使うイメージが強いですが、本州では鉛弾が使用されることが多く、微量ながら鹿の体内に鉛が残る可能性があります。鉛が入っている肉を摂取すると、ペットの健康にも悪影響を及ぼしかねません。
そのため、こちらでは罠による捕獲を基本とし、さらにX線検査を行い、万が一銃撃による鉛片が残っていないかを確認したうえで出荷しています。
「自分たちが安心して食べられるものしか提供しません。ペットの健康を考える愛犬家の皆さまにも、ぜひ安心して与えていただければと思います。」(代表)

 

命を大切に、廃棄ゼロを目指した挑戦は続く
彼らの最大の理念は「命の循環」。食肉だけでなく、鹿の革を使った製品や、骨や腱を活用したペット用ジャーキーの開発など、廃棄ゼロを目指した取り組みを行っています。
「イベントなどに出店すると、お客様から『鹿肉ってもっと高いと思っていた』と言われることがあります。でも私たちは利益を優先していません。廃棄をなくし、できるだけ多くの人に鹿肉を知ってもらい、食べてもらうことが最も大切だと思っています。」(竹中さん)
「品質の良いものを提供することも大切にしていますが、それ以上に知ってほしいのは、そこに生きていた命が確かにあったということです。山を駆け回って普通に生きていた命、あるいは生まれてこようとしていた命が今ここにある。そういった背景を知っていただき、目には見えませんがその命を感じてほしいと思っています。これが、共生のひとつのかたちだと信じています。鹿をはじめ動物たちの命を大切にし、感謝の気持ちを忘れずに日々向き合っています。」(代表)

 

サステナブルな旅の体験を
当ホテルの新しい宿泊プランでは、「鹿工房」が手掛ける鹿肉を活用し、ペット用のジャーキーや鹿肉を使ったワンちゃんメニューをご用意しています。大切な愛犬と一緒に、地元の自然の恵みを味わってみませんか?
旅のひとときを通じて、食材の背景や生産者の想いに触れる体験を。
皆様のご宿泊を心よりお待ちしております。

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